複数の仕込みで比べて、ブレンドで仕上げる楽しみ|チャーリングチップ体験④
チャーリングチップの魅力は、「同じウイスキーでも、仕込み方で表情が変わる」こと。
ここでは、量や時間を少しずつ変えて比べる、そしてブレンドで“自分の答え”を作るという楽しみ方をご紹介します。
仕込みの幅を広げる方法
チップ量の調整でニュアンスが変わる
基本は200mlに約1.5g。ここから、少し減らすと軽やかで上品に、少し増やすとリッチで力強い印象に。
スプーンの「すり切り/気持ち多め」といった微差でも、香りと口当たりに確かな違いが生まれます。
時間のコントロールで輪郭を描く
短め(数時間)ならフレッシュで明るい印象、長め(半日〜1日)なら厚みや甘みが乗っていきます。
色づきだけでなく、香り立ちや余韻の変化にも注目してみてください。
“並行仕込み”という考え方
同じ条件で1回だけ作るのも楽しいですが、条件を少しずつ変えた仕込みを並行して行うと、違いが一段と分かりやすくなります。
例えば、A:1.3g/半日、B:1.5g/半日、C:1.8g/8時間…という具合に、小さな差を意識的に作ってみましょう。
※ver1セットでは追加ボトルの販売は行っていません。手元の容器の管理・衛生には十分ご配慮ください。
テイスティングで“違い”を可視化する
同条件で作った仕込みを、同じグラス・同じ量で並べてテイスティング。
色合い、香りの第一印象、甘み・渋み・ビター、余韻の長さ…といった観点をメモすると、自分の好みの座標が見えてきます。
(簡単なテイスティングノートを用意しておくと、次回の仕込み調整がスムーズです)
最後は“ブレンド”で仕上げる
気に入った仕込みを少量ずつ混ぜてブレンドすれば、細かなチューニングが可能に。
明るさ(短時間)と厚み(長時間)を半々で合わせる、リッチと軽快を6:4で配合する…など、比率の微調整で理想に近づけられます。
数%の差でも印象が変わるのがブレンドの面白さ。まずは小さな試し量から、記録を取りつつお楽しみください。
はじめての“並行仕込み&ブレンド”のコツ
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一度に変える条件は1つだけ(量か時間のどちらか)
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目安を揃える(同じベースウイスキー、同じ温度帯)
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ブレンドは小さく検証(5ml+5mlなど、ミニ配合から)
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記録を残す(量・時間・色・香り・味の所感を簡潔に)
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チャーリングチップは、ただ“待つ”だけではなく、自分で関与して仕上げていく体験が魅力です。
量・時間・ブレンドという三つのダイヤルを少しずつ動かしながら、あなたのベストを見つけてください。
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